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鮎のちょん掛け漁|番匠川水域に残る伝統漁法
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おおいた遺産

鮎のちょん掛け漁

番匠川水域に残る伝統漁法

佐伯市を流れる番匠川。本流の佐伯市本匠地区、支流の井崎川(同弥生地区)・久留須川(同直川地区)では、夏から秋にかけて伝統の”鮎のちょん掛け漁”が行われます。

成長したアユは、川底の藻類しか食べないので、エサを付けて釣ることができません。このため、アユを獲るために昔からいくつもの漁法が工夫されてきました。代表的な漁法には”友釣り”、”鮎簗”、”鵜飼い”などがあります。

”鮎のちょん掛け”は、五尺(およそ150cm)ほどの竹竿の先につけた釣り針にアユをひっかけるという漁法。釣り針はゴムで竹竿の中ほどに結わえられていて、アユがかかるとゴムの戻る力でアユを手元に引き寄せます。”鮎のちょん掛け”で使う釣り針には、釣った魚を逃がさないための「かえし」がないので、アユの身をあまり傷つけません。

鮎のちょん掛け漁

網を仕掛けてアユを追い込み、水中眼鏡を付けて潜ったり、のぞき込んだりして、じっとアユを待って、手首を「ちょん」と返すようにしてアユをひっかけます。熟練した漁師になると、アユの頭を竿で「トン」とたたいて、アユがはねて勝手に釣り針に引っかかるといいます。


おおいた遺産

"鮎のちょん掛け”は、「おおいた遺産」に登録されています。
おおいた遺産(おおいたいさん)とは、2006年(平成18年)に、未来に残したい大分県の遺産を公募・認定したものです。大分県に残る自然景観をはじめ、祭礼、建造物、伝統料理など、さまざまなものが認定されています。

主催:大分合同新聞社 / 共催:大分県、社団法人 ツーリズムおおいた

さいき番匠 鮎のチョン掛け体験施設

伝統漁法”鮎のちょん掛け”を体験しながら、アユの魅力を知ってほしいという想いから、2021年夏、『さいき番匠 鮎のチョン掛け体験施設』がオープンしました。

関連ホームページ

鮎のちょん掛け|おおいた遺産|大分を彩る120の美しき遺産

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